ウサカメ-英語戦記

英語初心者が「英語を話せる」まで、いろいろ模索するブログ。

やさしい英語で「英語脳」を育てる。『英語は「やさしく、たくさん」』レビュー

どうして英語ができないのか?

中高で6年、人によっては大学も合わせて10年もの時間をかけて英語を習いますが、それでも日本人は英語が下手だといわれます。

 

現実に、仕事や海外旅行などを通じて英語力不足に直面し、英語のやり直しを迫られている人も多くみられます。

そういう僕も、そのひとりです。一応学校で教えてもらったはずなのに、アラフォーになって英語をやり直すはめになりました。

 

「僕が英語の勉強をやり直さなければいけなくなった原因は何だろう…」

 

それは、英語に触れる機会が圧倒的に少ないからではないかと、このところ考えています。

そこで出会ったのが、今回紹介する『英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方 (講談社パワー・イングリッシュ)』です。

 

 『英語は「やさしく、たくさん」』は、これまでの学校英語と正反対!?

『英語は「やさしく、たくさん」』の著者である伊藤サム氏は、英字新聞ジャパンタイムズ社の『週刊ST』編集長(執筆時)をされている方です。いわば「英語最前線」ともいえる職場で働く著者ですが、その著者がこの本で主張していることを一言で表すなら、それはタイトル通り「やさしく、たくさん」といえます。

 

「やさしくたくさん」は、やさしい英語をたくさん(あるいは繰り返し)聞いたり読んだりすることからスタートする学習法です。日本人が英語を苦手とする最大の理由は、英語に接した量が絶対的に不足していることです。ぜひ、やさしく(その代り)たくさん英語に接してください。(p4)

 

「やさしくたくさん」に対して、日本での伝統的英語勉強スタイルは「難しく少し」です。「難しく少し」の典型は、原書を辞書を引きつつ訳していくが、知らない単語が多いので1時間かけても1ページしか進まない、という状態です。

しかし英米で英語教育用に開発・出版されている超やさしい読本(レベル別読本)使うと、同じ1時間かけるのでも、10ページ読み進むことが可能です。(中略)

やさしい教材を選べば、同じ勉強時間でも10倍の量の英語に接することができるわけです。やさしくても、英語は英語。脳に伝わる刺激ははるかに強烈、ずっと力がつきます。これが「やさしくたくさん」の基本原理です。(p4)

  

冒頭において、学校で長年英語を習っても英語が上達しない日本人について触れましたが、著者が主張する学習方法は、まさにその”訳読式学習”とはまったく逆の方法です。

 

  • 学ぶのはやさしい英語。それに毎日たくさん触れる。

 

これが、この本のなかで一貫して主張されていることです。「やさしい、たくさん」を行うことで、英語を英語のまま理解できる英語脳が育つそうです。

 

 

やさしい英語に触れることは有効

先日も、英語脳を育てる方法について書かれた本を紹介しました。 

 この本を読んだときも思いましたが、僕は難しい英文に遭遇すると、学校英語で教わったやり方で”後戻り訳”をしながら訳してしまいがちです。しかし、ネイティブはそんな僕のことはお構いなしにマシンガンのように話してきます。そのスピードについていくには、英文の頭から理解する「英語脳」でないといけません。その点、「やさしい」英語なら、スラスラと英文の頭から理解できますし、それに「たくさん」触れれば、それがいずれ習慣となるでしょう。

 

そうでなくても、英語の授業をはじめて受けた中学生のころから今までに大量の英語に触れたことはないですから、「やさしく、たくさん」で”英語に浸かる”ことは非常に有効だと考えられます。

 

 

 印象に残ったことば

具体的な方法や教材については本書を読んで頂くとして、そのほかに、僕の心に残ったフレーズをあげると…

 

・自分が面白いと思う事柄について、やさしい英文をたくさん聞き、読み、使ってみる、そしてその過程に介在する日本語の役割をできるだけゼロに近づける(勉強内容の「英語含有率」を100%に近づける)ことができれば、最短の時間で英語を習得できるはずです。(p23

 

・近年は英語の「直読直解」が叫ばれてきました。しかし実際は無意識に心の奥で訳読していることが多いようです。(p154

 

・読んで分からない文は聞いても分かりません。逆に、読んで分かる文は(発音の基礎ができていれば)すぐに聞き取れるようになります。(p151・152

 

 

『英語は「やさしく、たくさん」』を読んで

『英語は「やさしく、たくさん」』を読み終えた正直な感想はというと、「もっと若い頃に読みたかった」。

そうしたら、「いまごろは少し違った英語ライフを送っていたかも」なんて…(^^;

 

でも、この本に出会えたことはラッキーでした。いままでとは違う英語学習のモチベーションをもらいました。

ちなみに僕は、先日から、語彙制限本を読み始めました。

いま読んでいるのは『トム・ソーヤーの冒険 (ラダーシリーズLEVEL1) (洋販ラダーシリーズ)』です。見出し語1000語のやさしい単語だけで書かれているのに、若い頃に読んだ日本語訳の『トム・ソーヤの冒険』と同じワクワク感が湧き上がってくることに驚いています。

 

 

「どうしたら英語ができるのか」への答え

ところで筆者はその職業柄、同業者からも「どうしたら英語ができるようになるのですか」「どうしたら英検1級を突破できるのか教えてください」とよく聞かれるそうです。質問する人の気持ちがわかる気がしますね。そして、そういう人には、やはり、「やさしく、たくさん」と答えているそうです。

著者が中学生の頃もまさに、「やさしく、たくさん」だったそうです。

 

起きている時間は、ほとんどすべてを英語に使うようになりました。わが人生は嵐で、とり憑かれたように机に向かっていました。(p69

 

中学生だった著者は、1年生分の参考書を20日間で終え、さらに2年生の分、3年生の分の参考書も20日間で終えてしまったそうです。「英語ができる人は、短期間で集中的に勉強した時期がある」と、どこかで読んだ気がしますが、まさに著者はそのような時期を送り、実際に英語力を飛躍的に伸ばしたそうです。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方 (講談社パワー・イングリッシュ)

英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方 (講談社パワー・イングリッシュ)