ウサカメ-英語戦記

英語初心者が「英語を話せる」まで、いろいろ模索するブログ。

『英語はもっと科学的に学習しよう』英語のインプットとアウトプット。

『英語はもっと科学的に学習しよう』を読みました

英語を勉強するなら、効率的な方法でやりたいものです。

そこで、今回は『英語はもっと科学的に学習しよう』を読んでみました。

タイトルの『科学的…』を見て、お堅い本ではないかと思いましたが、1時間ほどで読み終えてしまいました。

 

著者は、ピッツバーグ大学言語学科教授の白井恭弘氏。第二言語習得論(SLA)の知見を元に、理論的なことは最低限に押さえて、「具体的に何をどのように勉強すれば良いのか」について噛み砕いた文章で書かれています。

今回も、初心者目線から読んだ感想を書きたいと思います。

 

大量のインプットと少量のアウトプット

著者は、英語が使えない人の理由は以下の2つだといいます。

「やり方が間違っている、効率が悪い」

「学習にかける時間が不足している」

 

そこで著者が提案するのは、「大量のインプットと少量のアウトプット」です。

インプットから見ていきます。

 

インプット

SLA研究の結果わかってきたことは、インプット、それも「理解できるインプット」が、言語習得のカギを握っているということです。(中略)まず、「自分の興味分野を徹底的にインプットする」ことをおすすめします。

 

「理解できるインプット」とは、言語学者クラッシェン(Stephen Krashen)のインプット仮説に登場する言葉です。大体理解できるけど、いくつか知らない語彙や文法が含まれるような少しレベルが上のものをインプットすることで習得できるという考え方です。

 

そこで、まずは「自分の興味分野を徹底的にインプットする」ことを薦めています。それが効果的な理由は3つです。

 

・自分の興味分野だと動機付けにつながる

・背景知識があるので英語がわからなくても理解できる。

・何度も聞くことになるので単語習得がすすむ。

 

興味のある分野だと、知りたいという強い動機がありますし、面白いから勉強が苦ではありません。そして、日本語で得た背景知識があるので、英語でわからないところが出てきても理解しやすくなります。また、同じ分野のものを読んだり聞いたりするわけですから、重要な言葉は何度も出てきます。すると、単語の習得が早くなるというわけです。

たとえば、サッカー中継を見るのが好きだったら、音声を英語にしてみるのが良さそうですね。サッカーのルールや選手の背景知識があります。オフサイドやパスといった用語も知っている。そして、好きだから苦もなく楽しめます。

大量にインプットするには、興味分野のインプットが適しているというわけです。

 

アウトプット

アウトプットといって思い浮かぶのは、音読やリピーティング、シャドーイングではないでしょうか?

著者は、それらはSLAでいうアウトプットではないと言います。これには同感で、それらのトレーニングは口こそ動かしますがインプット活動と言えます。

 

本当の意味のアウトプットは、言いたいこと、つまり「意味」を言語表現に変えるという心的プロセスです。これをやらなくては、アウトプット練習とは言えません。

 

アウトプットとは、自分が言いたいことを言葉にすること。

アウトプット練習として、「独り言」「日記」「会話」が効果的だそうです。

 

英語で情報収集する

これ以外にも、『英語はもっと科学的に学習しよう』には、第二言語習得論(SLA)から見た効果的なインプットとアウトプットの方法が紹介されています。

そのなかで、僕が面白いと思ったのは英語で情報収集をすることです。

 

まず知識を身につけてから、という態度ではいつまでたっても使えるようにはならない。英語を「使う」ことと英語の「勉強」を並行してやっていかなければなりません。そして、手軽に英語をコミュニケーションの手段として使えるのが、「情報収集手段」としてのインプット(リスニング、リーディング)です。どんなことでもいいので、英語を使って情報収集をする癖をつけることです。

 

英語を「学ぶ」のではなく、いまから「使ってみる」という発想ですね。ついつい、「使う」ために「学ぶ」と順番を考えてしまいますが、ある程度基礎ができたら、どんどん使ってみると良いのかなと思いました。

先のサッカーの例でいえば、海外で活躍するサッカー選手の動向を追ってみる。現地の新聞を読んで最新情報を入手する。そうすると世界が広がって楽しそうですよね。

 

大人の「やり直し英語」を考えてみる

アマゾンのレビューを読むと、「著者の体験記が長い」とか、「もっと詳しい解説が欲しい」といった辛口の意見が見られます。正直、僕もそう思いました(笑)でも、第二言語習得論(SLA)をわかりやすく説明するためにご自身の体験を絡めて書いていると思うので、その辺は仕方ないのかなとも思いますがどうでしょう。

 

大人が「やり直し英語」をはじめるときにまず思いつくのは、受験のときと同じ勉強方法だと思います。大学受験用の英単語帳や文法書を再度買い揃えようとします。それがダメなわけではないですが、大人になったら学生の頃と同じことをするのではなく、多くの勉強法を調べてみて、自分に合った方法を試してみるのもひとつの手です。そういう意味で、SLAという考え方を知る入り口として、初心者には参考になる内容だと思いました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。 

 

英語はもっと科学的に学習しよう SLA(第二言語習得論)からみた効果的学習法とは

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