英文を正確に読むには?
「英文を正確に読めるようになりたい」
やり直し英語をはじめて8か月。
ここまで、中学レベルの英文法をひと通り勉強してきました。
しかしいま、とても困っていることがあります。いや、「いま」だけじゃなくて、ずっと困っていたことかも。
それは、中学レベルをちょっと超える英文に出会うと、とたんに読めなくなること。単語の意味を頼りに、「こんな意味かな?」とフィーリングで推測しながらでしか、英文を読めないのです。
今回は、その状態を打破してくれそうな本『ゼロからわかる英語ベーシック教本(以下:英語ベーシック教本)』を読んでみました。
難しいけどわかりやすい!?『英語ベーシック教本』
『英語ベーシック教本』の著者である薬袋善郎氏は、予備校講師として人気だったのでご存じの方も多いと思います。「大学受験のときに、薬袋氏の『英語リーディング教本』を使ったよ」という方もいらっしゃるかもしれませんね(カメ男の頃は出版されていなかった)。
『英語ベーシック教本』は、“ベーシック”ということで、その前の易しいバージョンの本になります。
簡単にいうと、「英文を分解し、正確に読む力をつける」ための本です。
本書が養成しようとしている力は次の3点です。
- すべての語および語群の「品詞」が言える。
- 主語、補語、前置詞の目的語、修飾の「働き」をしている語および語群を指摘できる(ただし、名詞が補語の働きをしているケースはのぞく)。
- すべての動詞および助動詞の「活用」が言える。
テーマごとに詳しい解説があり、その後、問題を解いて理解を深める形でページは進みます。
ページを開くと、いろんな記号が“どわっ”と出てきます。
ぼくは、一見して、読むのが億劫だと思いました(^^;
でも、「覚悟して、読んでみよう」と心を決めて読んでみると、意外と解説が丁寧でわかりやすい。
電車のなかでさらっと読める本ではないかもしれないけど、腰を落ち着けて読んでみると結構ハマる。のめり込んでいる。そんな印象の本です。
『英語ベーシック教本』は中学レベルの文法力でも理解できる
中学1年レベルからていねいに解説しているので、英語が苦手な人でも上を目指す勉強にたえる本格的な基礎力を養うことができます。
と表紙に書いてあります。
「中学1年レベルから…」とありますが、難しい単語や文法用語は頻繁に出てきます。ですから、中学レベルの英文法にひと通り目を通してから読むほうがいいかもしれません。実際に、ちょうど中学英文法を勉強しているカメ男で、なんとか理解できる感じです。
そのように読み進めていくと、単語の意味がわからなくても、それぞれの単語の品詞や働きなどが言えるようになります。これには、ちょっとビックリしました。品詞や働きがわかれば、辞書片手に読んでいけるのではないでしょうか?
続編の『英語リーディング教本』も読んでみたい
先日は、中学レベルの英文法力でも理解できる英文解釈の本を探しているという記事を書きました。
実は、『英語ベーシック教本』は、その候補には入っていませんでした。
英文を解剖する方法は、いわゆる「かえり読み」をする方法であったからです。
しかし、「英文を前から(左から右に)理解する」方法を目指しているにしても、それぞれの単語の品詞や働きがわかることは、正しい意味を掴むときに役立つはずです。いままでは、英文を読むときに、品詞ですら意識したことがなかったのですから…(^^;
いずれにせよ、英文を正しく読むために、この本を一度だけでなく、数回通読したいところです。そして、続編の『英語リーディング教本』にトライ。
『英語リーディング教本』が完了すれば、読解、作文、リスニング、スピーキングのすべての分野に通じる英語の基礎が完全に確立します。
著者によると、『英語ベーシック教本』を読むと、『英語リーディング教本』を楽に進めることができるそうです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。